<テンションコード以外でよく使うその他のコード1>
(1)5弦ルートのm7b5
m7b5(マイナーセブンス・フラットフィフス)もよく使うコードです【「b」はフラット記号の意味】。ここでは5弦ルートのm7b5ということで、ルート音をCにして覚え方を見ていきましょう。まずはCm7(図1)から。

基本形
Cm7
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これが基本形のCm7です。
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4弦5フレットを半音下げます。するとCm7b5(図2)になります。

Cm7b5
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これはセーハした押さえ方です。
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もっと簡単に押さえましょう。5弦ルートなので6弦と1弦は弾かないため、最初から押さえないようにすると(図3)のようになります。

Cm7b5
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セーハをばらして押さえると簡単になりました。どの指で押さえるかについては、可能な手段がひとつしかないので分かると思います。
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余談ですが、ちなみにこの形、どこかで見覚えがありませんか?4・3・2弦はメジャーセブンスの押さえ方ですよね。ルート音である5弦3フレットの「C」を半音下げて2フレットの「B」にもってくると、BM7(Bmaj7・B△7)(Bメジャーセブンス)(図4)になります。

BM7
Bmaj7
B△7
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BM7になりました。これは2フレットをセーハして弾くことが多いかな。
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ということは、逆にメジャーセブンスから変形する方法で覚えてももちろんOK。メジャーセブンスのルート音を半音上げたらm7b5になります。ルート音が変わるので当然キーも変わってきますよ。念のため。

(2)6弦ルートのm7b5
同じように6弦ルートのm7b5を覚えましょう。まずは基本となるGm7(図5)をくずしていきます。

Gm7
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この形、覚えていますか?忘れた方は「覚え方(4)(図6)」を参照してください。
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ここから2弦を半音下げるだけです。そうするとGm7b5(図6)になります。

Gm7b5
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基本的にm7からの変形という点では、5弦ルートのときと同じです。
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先ほど(1)の最後の方で説明したのと同様、ルート音である「G」を半音下げて「F#」にすると、F#M7(F#maj7・F#△7)(図7)になります。

F#M7
F#maj7
F#△7
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この形、覚えていますか?忘れた方は「覚え方(5)」を参照してください。
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次のページではさらにm7b5を変形させていきます。まるで数珠つなぎみたいですね。
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