<9th系をマスターしよう>
●まずはC9を覚える
テンションコードの基本形と私が勝手に思っているコードの一つが、このC9です。正しくはC7(9)(Cセブンス・ナインス)と言いますが、セブンスはテンションコードに共通しているので省略しています。この後、5弦ルートのテンションコードについてはC9の押さえ方を変形させていきますので、まずはこれを覚えましょう。C9の作り方、考え方を順を追って説明していきます。
(1)CからC7をつくる
ほとんどの人にとって、最初に覚えるコードのひとつがCだと思います。だから、まずC(図1)からくずしていく(変化させる)やり方で覚えていきましょう。
Cに3弦3フレットを加えたらC7になります(図2)。これは皆さんよく知っていますよね。(知らなかったらゴメンナサイ。)
(2)CからCadd9をつくる
次に、C7は一旦置いといて、Cadd9をつくりましょう。2弦1フレットを2弦3フレットに変えます。これでCadd9(Cアッドナインス)になります(図3)。
※ちなみに9thはこのように、5弦ルートの場合、2弦がルート音と同じフレットに来るわけです。Cだったらルート音は5弦3フレットなので2弦も同じ3フレットになります。
(3)C7とCadd9からC9をつくる
ではいよいよC9です。C7とCadd9を足したらどうなるでしょうか。そう、C9になるんです。(図4)。「足す」という表現を用いましたが、要するにC7の要素とCadd9の要素の二つが入っているという意味だと思ってください。「C7の要素」とは3弦3フレット、「Cadd9の要素」とは2弦3フレット、図で言うと●の部分です。
また、よく見るとわかるように、5弦と4弦は「図1」のCから全くポジションの変化はありません。つまり基本のCメジャーの形を変形させたわけです。
ちなみにC9の押さえ方ですが、これは5弦から順に人差し指、中指、薬指、小指と4本の弦を4本の指で押さえます。
ギターの弦の押さえ方は基本的に「無理なく、かつ合理的に押さえる」ということにつきます。人間の手の構造、指の構造が決まっている以上、自ずと押さえ方は決まってくるものです。
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