<「同音異弦」を活用する>
ギターの特性として、オクターブまで全く同じ音を異なる弦で出せるのは皆さんよくご存知かと思います。この特性を利用して同じコードを別のポジションで押さえる方法を覚えましょう。
5弦や6弦にルート音があるコードは、カッタウェイ・ギターでもない限り、12フレット近くのハイフレットになれば押さえにくくなってきますし、何よりそれ以上高音が出せない、という限界が来てしまいます。そこで、同じコードでも6弦を5弦、5弦を4弦にルート音がくるようにして弾くとさらに高音が出せるというメリットが生まれ、より演奏の幅が広がります。
では実際に、今までに出てきたコードで見ていくことにしましょう。
(1)5弦ルートのセブンス・ナインスを4弦ルートで押さえる
例として、G9(図1)で見ていきましょう。ルート音は5弦10フレットです。

G9
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セブンス・ナインスの押さえ方はもう覚えましたか?忘れた方は「覚え方2」を参照してね。
ルート音が5弦10フレットのGです。
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この5弦10フレットのGと全く同じ音は4弦のどこにあるでしょう。そう、4弦5フレットです。では次に4弦9フレットのBは、3弦だと4フレットですね。同様にどの弦のどの音がどの違う弦に対応しているか、探してみてください。
そうすると、以下のようになります。
G
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5弦10フレット
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4弦5フレット
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B
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4弦9フレット
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3弦4フレット
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F
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3弦10フレット
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2弦6フレット
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A
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2弦10フレット
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1弦5フレット
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この変更した弦を押さえるとどうなるでしょうか。

G9
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こうなりました。この形、見覚えがある形ですね。そう、5弦ルートのメジャーナインスの形と同じです。(忘れた人は「覚え方3」図3を参照)
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4弦ルートでも5弦ルートの時と全く同じ音程のコードになります。私はこれを“「同音異弦」の押さえ方”と呼んでいます。どこかで見たような形がでてきたりします。面白いですね。

(2)その他のコードでもやってみよう
以下に問題を出しますので、ぜひ皆さんも自分で探して確かめてみてください。その方が絶対に早く確実に覚えられるはずです。不親切と思われるかもしれませんが、あえて回答は載せませんので、ぜひチャレンジしてみてね。

Em7b5
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回答
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Edim7
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回答
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Em9
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回答
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C13
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回答
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